日本酒の保存方法や注ぎ方は?日本酒の家飲みを楽しむ豆知識

お目当ての日本酒が買えたら、あとはお家でどう楽しむか。今回は家飲みをおいしく楽しむための日本酒の豆知識をいくつかまとめてみました。

保存方法は「ラベル」を見よう

日本酒は非常にデリケートなお酒なので、保存方法には充分な注意が必要です。持ち帰ったお酒はどのように保存すべきか、迷ったらラベルを見ましょう。

まず、ラベルに「生」と書かれている日本酒は冷蔵保存が必要です。これは「生酒」と呼ばれている日本酒の種類で、加熱せずに瓶詰めするため瓶の中で酵母が生きています。常温の環境下では酵母が活性化するため、味がすぐに変化してしまうのです。

それ以外の日本酒は、温度を低く一定に保つことのできる直射日光の当たらない暗いところに保存しましょう。「生」という表記がない日本酒は「火入れ(加熱処理)」がされているため、保存上、温度の影響を受けにくい状態になっています。暗いところに保存するのもポイントです。日光や蛍光灯などから発せられる紫外線は日本酒の大敵です。明るい場所に置いてあると劣化が早く進んでしまい、黄褐色に着色したり、異臭を放つようになったりします。心配な場合は、新聞紙などでくるんで光をさらにシャットアウトする手もあります。

保存期間は、生酒の場合は未開栓の状態で1~2ヶ月、開栓後は3日以内を推奨します。生酒は空気に触れると味の変化が早く進んでしまうため、3日以内に飲み切るようにしましょう。一方、火入れ酒は開栓前は長期保存できますが、開栓した後は生酒と同様に冷蔵庫に保存しましょう。生酒よりは味の変化が遅いため長持ちしますが、次第に酸味が強くなってくるため、1週間以内に飲み切ることをおすすめします。

栓の開け方は、形に合わせて

日本酒のフタは、ワインのように開け方が難しく感じる場合も多いかと思います。日本酒の栓は主に2種類あります。

ひとつは「打栓タイプ」です。打栓タイプでは瓶の口にプラスチック製の栓が刺さっており、その周りを金属またはプラスチック製のカバーが覆うような形をしています。切れ込み線が入っていることが多いので、その通りにめくっていきましょう。金属製カバーの場合は指を切らないように注意しましょう。側面にあるカバーを剥がすと、瓶の口に刺さっている栓が見えてくるため、瓶を抑えながら抜きましょう。「ポンッ」という音とともに引き抜くことができたら、お気に入りの酒器に注ぎましょう。

もうひとつは、「スクリューキャップタイプ」という形状です。スクリューキャップタイプでは金属製のキャップをミシン目に沿って回して開けます。反時計回りに回すと、キャップを瓶から外すことができます。

スパークリング日本酒のおいしい開け方

スパークリング日本酒の大きな魅力であり開栓上の注意点となるのは、「泡」です。普通の日本酒と比べてガス圧が高い状態となっているため、留意しながら栓を開ける必要があります。

ちなみにスパークリング日本酒は、発酵を終えた日本酒に後から人工的にガスを加える「ガス注入タイプ」と、発酵途中のまま瓶詰めして、瓶の中で酵母の働きによって炭酸ガスを生みだす「瓶内二次発酵タイプ」がありますが、「瓶内二次発酵タイプ」は酵母が働く限り炭酸ガスが生まれつづけるので、ガス圧が高くなりやすいです。

スパークリング日本酒は、できるだけ温度を下げてゆっくり開けることがコツです。できれば、飲みはじめる前日から一晩だけ冷蔵庫に入れて寝かせておきましょう。特に「瓶内二次発酵タイプ」の場合は温度が高いと酵母が活発になり、炭酸ガスが発生しすぎてしまいます。スパークリング日本酒は飲みたい日の前日に買って冷やしておくことで、酵母を寝かせておきましょう。

また、飲む当日は栓の開け締めを何度か繰り返して、泡の様子を見ながらていねいに少しずつ開けていきましょう。キャップを少しだけ回すと瓶の中で泡が立つので、少し時間が経って泡が落ち着いてから締めましょう。これを何度か繰り返しながら少しずつ瓶内の空気を抜いて、安全に開けられそうな様子になったら全開しましょう。ここでは、泡のシュワシュワ感が減ってしまわないように、なるべく瓶を揺らしたり混ぜたりしないように注意しましょう。

開栓したスパークリング日本酒は、当日中に飲み切ることをおすすめします。特に「瓶内二次発酵タイプ」は酵母が生きているので、味の変化が早く進みます。

些細な振動でも味が変わる?日本酒のおいしい注ぎ方とは

日本酒は「注ぎ方」でも大きく味が変わります。おいしく注ぐために気をつけた方が良いこととしては、可能な限り日本酒に振動を与えず静かに、瓶の中にあるお酒を酒器に移し替えるように注ぐことです。日本酒は振動が加わるだけでも味が変化してしまうのです。

逆に、こうした特性を利用して味を敢えて変えてみるのもツウな楽しみ方ですね。高いところから勢いをつけて注いでみると、お酒に空気が触れて香りが豊かになり、味わいにふくらみがつくようになったりします。

買ってみた日本酒の味わいがいまいちかも?と感じたときや、いろんな味わいを試してみたいときは、注ぎ方も工夫してみてください。

酒器でも味が大きく変わる

ちなみに日本酒はどんな酒器で飲むかによっても味わいが大きく変わります。それは酒器の形状によってお酒が空気に触れる面積や香りの滞留具合、舌へのお酒の当たり方などが変わってくるためです。

一般的には、口の広さ(口径)が小さいほどすっきりしたストレートな味わいになり、大きいほど濃厚で深みのある味わいに変化します。また、胴体の形状が膨らんでいるほど香りが豊かでバランスの良い味わいになり、ほっそりしているほど味がすっきりして飲みやすくなります。

詳しくは別記事「日本酒は酒器によって味が変わる!?酒器の違いと選び方とは」にて詳しく紹介していますので、あわせて御覧ください。

お燗もおすすめ!温めると香りが引き立ち味もまろやかに

せっかくお家で日本酒を嗜むなら、燗のつけ方もいろいろ試してみたいところ。日本酒を温めることを「燗をつける」という表現をしますが、燗をつけると味わいがまろやかになったり、甘味や香りが引き立ったり、酔い醒めが良くなったりと良いことがたくさんあります。中でも一般的な「熱燗」は約50℃の日本酒を指しており、ほっこり温かく甘味と苦味のバランスが良い味わいが特徴的です。他にも約55℃以上の「飛び切り燗」や約40℃の「ぬる燗」など、温める日本酒の種類や温度によって味わいが大きく変わってくるので、いろんな組み合わせを試してみてほしいところです。

詳しくは「日本酒はなぜ、温めると旨くなる?燗酒を徹底解剖」にて詳しく紹介していますので、あわせて御覧ください。

ここまで、日本酒の家飲みを楽しむための豆知識をいくつか紹介しました。いかがでしたでしょうか。家飲みは実験の大チャンスでもあります。いろんな実験をしては日本酒の味わいの変化を楽しんでみると、よりお気に入りの飲み方と出会えたり、好きな日本酒の傾向がわかったりして日本酒ライフがもっと楽しくなるかもしれませんね。

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