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最先端の日本酒と料理のペアリング
※20歳未満の者への酒類の販売はいたしておりません。
同じお酒でも、酒器が違えば味も変わる。
「そんなこと、本当にあり得る?」と思いがちですが、あり得るのが日本酒の世界です。 「どの器で飲んだって同じ」だと思われがちですが、日本酒は酒器によって香りや風味が大きく変化するのです。
おいしく嗜むためには、酒器選びにもこだわりたいところ。そこで今回は、酒器によって日本酒の味わいがどのように変わってくるかについてまとめました。
そもそもなぜ、酒器によって味の感じ方が変わるのか?そのヒミツは「香り(嗅覚)」と「味(味覚)」にあります。あとで詳しくまとめていますが、酒器の形状にはラッパ型のように口径が開けた形もあれば、筒のようなストレート型、また少しすぼんだつぼみ型などがあります。こうした口径の形状の違いは、日本酒のもつ香りを引き立てたり、逆に散らしたりすることで結果的に味の感じ方に影響するのです。また、味覚をつかさどるヒトの舌には「甘味」「渋味」「酸味」「苦味」「辛味」の5つを感じる箇所が、それぞれ部位によってわかれているといわれています。少しここで、日本酒をお猪口、平盃、ワイングラスのそれぞれに入れて飲むところを想像してみてください。もちろん酒器の形状が異なるので、口径の形も違えば、そこに当てる舌の形も違ってきますよね。酒器によって味わいが変わるヒミツは、このようにお酒が舌のどの部位にお酒が触れやすくて、口の中でどのように流れるかという点にもあります。
特に、こうした味を左右する酒器の特徴は「口径」と「材質」で見分けることができます。 それぞれの味わいの違いをまとめました。お猪口くらいの大きさであれば口径と材質による違いはあまり感じにくいですが、お猪口以上の大きさの酒器を選ぶときには参考にしてみてください。
引用:FooDIE(三越伊勢丹の食メディア)より
口径は、酒器の形状をみるときに一番重視しましょう。口径の狭い酒器でお酒を飲むと、お酒が舌の真ん中をすっと流れるのでストレートですっきりした味わいになります。一方、口径が広いと舌全体にお酒が広がるため、味覚の受容を担う舌の味蕾(みらい)がいろいろな味をキャッチするため、濃厚で深みのある味わいを感じることができます。
いろんな口径の酒器をそろえておいて、一杯目、二杯目と酒器を替えながら飲んでみるのも面白そうですね。
引用:FooDIE(三越伊勢丹の食メディア)より
味わいは、材質によっても驚くほどはっきりと変わります。素材独特の性質や、香りなどが味わいの感じ方に大きく影響を与えます。
材質 | 特徴 |
---|---|
ガラス | 無味無臭な材質なので、お酒の味をくっきりとダイレクトに感じられます。香りもシャープに感じやすく、良くも悪くも、日本酒本来の味を引き出します。 |
磁器 | ガラスよりも味や香りが抑えられ、ややマイルドになるのが特徴です。味覚のバランス良く味わいたい場合にはおすすめです。 |
陶器 | 磁器よりもクセのある香りや酸味、苦味などが抑えられ、甘味が引き立ちやすくなります。シャープな味わいが欲しい時にはやや物足りない場合もありますが、飲みやすいお酒が飲みたい場合はおすすめです。 |
木 | 木材独特の香りがあるため、陶器よりもさらに酸味や臭みが消されて飲みやすくなります。きつめのお酒を飲む際にはぜひお試しください。 |
錫 | 材質による味の変化が一番わかりやすいといわれています。錫の光触媒効果によって、お酒のフーゼル油という雑味をもたらす成分が分解されて、味わいがまろやかになるという科学的根拠もあります。 |
最近は、日本酒をワイングラスで飲むひとも増えてきているようです。ガラスは日本酒本来の味わいがダイレクトに引き立つと先に述べましたが、そうした繊細な口当たりを楽しめること以外にも、底が丸くて口がすぼまった形状がお酒の香りをグラスの中に閉じ込めるため香りが楽しみやすかったり、無色透明なのでお酒の色合いをグラスの外側から眺めて楽しめる、などの特徴がワイングラスの人気を集めています。
だとすると、この変化のヒミツは成分の変化によるものでしょうか?
やはりワイングラスと一言でいっても、形は様々なものにわかれるので、味わいにバリエーションを出すことができます。相性の良い組み合わせを選べば、もっとおいしく飲むことができますね。
ブルゴーニュ型 | ![]() |
底がまるまるとした形状のため、お酒の香りを楽しみたい純米大吟醸酒や、吟醸酒がおすすめです。 |
フルートグラス | ![]() |
シュッとしたスリムなフォルムで、すっと口の中に入れられる形状なので、後味は軽く、香りもゆたかな普通酒や本醸造酒などがおすすめです。 |
ブランデーグラス | ![]() |
口径が広く底が深いため、複雑な香りと濃醇な旨味をもつ熟酒が適しています。 ボルドー型 [画像] 卵型の形状がお酒の香りをやさしく包み込み、甘味や酸味、旨味などの味わいのバランスを整えるのに向いています。 |
ボルドー型 | ![]() |
卵型の形状がお酒の香りをやさしく包み込み、甘味や酸味、旨味などの味わいのバランスを整えるのに向いています。 |
以上、酒器の違いによる日本酒の味わいの違いと、相性の良いお酒などを紹介しました。いかがでしたでしたでしょうか。
その時々の気分によって求める味わいも違ってくると思いますので、一杯目で「ちょっと違うな」と感じたら材質や口径を変えてみたり、好みに合わせてカスタマイズしながら飲めるようになると日本酒ライフもきっと充実しますので、ぜひ参考にしてみてください。